
ゴールウェイ湾の南に広がる、
石灰岩の岩肌が露出した大地。約120平方キロメートルにわたるこの地域は、
「岩だらけの地」という意味のゲール語でバレン(Burren)と呼ばれています。
今から3億年以上も前の大昔に、海の底で形成された石灰岩。
地殻変動で隆起し、約1万年前に氷河によって削られ、表面が露出して出来たのが現在のバレン。
まるで月面に降り立ったかのような、地球上でもまれに見る不思議な光景がえんえんと広がっています。
ゴールウェイ方面からバレンを通ってモハーの断崖へ抜けて行く場合、
3つのシーニック・ルートがあります。
1.
コースト・ロード…バリヴォハン(Ballyvaughan)のTジャンクションを右へ。ブラックヘッド岬(Black Head)をまわり、リスドゥンバルナ(Lisdoonvarna)へ。
海岸線ギリギリまで押し寄せる、岩の大地がダイナミック!冒頭の写真はこのルート。
2.
コークスクリュー・ヒル…バリヴォハンのTジャンクションを左へ。クネクネ道を登って峠を越え、リスドゥンバルナへ。
峠のてっぺんから見るグレーの大地は圧巻!距離的には、これが最短。
3.
ポルナブロン経由…バリヴォハンのTジャンクションを左へ行き、Ailleew caveのクマの看板をさらに左へ。キルフェノラ(Kilfenora)の最初のパブを右へ曲がり、リスドゥンバルナへ。日本のガイドブックには何故か「巨人のテーブル」と紹介されているドルメン「ポルナブロン(Poulnabrone、5800年前の墓、写真下)」や、ストーンサークルなど、
史跡好きにはたまらないルート!
個人的には、海も見えて、バレンの岩肌に走る亀裂が顕著な1のコースト・ロードが好きなのですが、自分がガイドをする時は、日程や時間配分、南から来るか北から来るか(見え方が多少違う)、その日の天候などを考慮して、どのルートにするか決めています。
どのルートもそれぞれに素晴らしいので、いつも迷ってしまいます~。
今回、
お客様とご一緒に参加したLally Toursでは、行きに1、帰りに3を通り、バレンの景色を堪能!
ときどき雨の降る西海岸らしいウェットなお天気でしたが、グレーの大地のバレンには、こんなお天気も不思議とよく似合うのです。
4月から10月にかけては、
岩の割れ目に咲く可憐な野の花観察もバレンの楽しみのひとつ。
外気と温度や湿度の異なる岩の割れ目の中で、勘違いしてしまった植物が生息するバレン。島内の他の場所では見られない花がたくさん観測できるのです!
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コメント
Pearl
ドルメンの下で写真撮りましたっけ。
ホーント、きれいなところでした。
2006/03/27 URL 編集
naokoguide
2006/03/27 URL 編集