アイルランドに「タツノオトシゴ」を育てているファームがあるって、知ってましたか?
かれこれ5年ほど前のこと。日本で愛知万博があり、そのアイルランド・パビリオンに関する仕事を少々させていただいたことがありました。
展示内容はハイクロスで、100年前に研究用に作られた貴重なレプリカ数体をシベリア鉄道で日本へ運んだのですが、実は展示物がそれに決まる前に、他にもいくつか案があったそう。
そのうちのひとつがコネマラ地方(Connemara, Co. Galway)で育てている「タツノオトシゴ」でした。
アイルランドでタツノオトシゴを育てているところがあるとは、びっくり。
実は私、子供の頃のあるきっかけから、タツノオトシゴ好きなのです♪
その話を聞いてからというもの、コネマラのタツノオトシゴ・ファームにがぜん興味がわき、機会があればぜひのぞいてみたい!…と思っていたのですが、2年ほど前、倒産のニュースを聞いてがっかり。
ところが、今日何気なくTVを見ていたら、そのタツノオトシゴ・ファームの創始者キーラン・ドイル(Kealan Doyle)さんのドキュメンタリー番組が放送されているではありませんか。
Seahorse Irelandと名付けられた、世界でひとつの商業ベースのタツノオトシゴ・ファームを開いたキーランさんは、絶滅の危機にあるタツノオトシゴの保護・育成に情熱をかける若き海洋学者。
ドキュメンタリーは30分間x4回の放送で、初回の今日は、キーランさんが子供の頃からサカナ・生き物オタクであったこと、世界を旅して絶滅の危機にあるタツノオトシゴに特に関心を持ったこと、今から10年前程前にコネマラ地方の奥地カルナ(Carna)でコテージをレンタルして、ビジネス・パートナーとファームを始めたこと、ガールフレンドなしで食べる・寝る・タツノオトシゴのみの生活を送っていたこと…などなどが、ちょっとミステリアスなタツノオトシゴの生態系とともに紹介されていました。
タツノオトシゴはオスが妊娠する珍しい生き物。
出産シーンの映像はなんともユニークで、お腹から小さなタツノオトシゴが大量に出てくるんです。キーランさんの言葉通り、タツノオトシゴの赤ちゃんは、大人のタツノオトシゴの全くのレプリカ。すっごく小さいのに、全く同じ形なのには驚いた!
そんな、ちょっと摩訶不思議な感じのタツノオトシゴという生き物に魅せられてしまったキーランさんですが、彼のタツノオトシゴ・クレージーぶりもスゴくて、生き物そのもののインパクトに負けていない感じ。
初回の今日の放送を見て、すっかりファンになってしまいました。

番組を紹介した
Fingal Independentの記事より
『Seahorseman』のタイトルのこのドキュメンタリー番組。全4回の放送で、残りの3回は明日7月13日(火)、15日(木)、16日(金)のいずれも20:30より、RTEにて。
明日の放送も、今から楽しみです♪
(アイルランド在住の方のみへの情報ですみません。番組情報は
こちら)
ちなみに現在キーランさんは、ファームをダブリンに移して、タツノオトシゴの他に熱帯魚も育てて販売しているようです。
そちらのWebサイト(
Seahorse Aquariums)を見ると、タツノオトシゴの飼育の仕方が詳しく書かれていて、マイ・タツノオトシゴが欲しくなってきます♪
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コメント
Uisce
そういえばアイルランドのコークだったかケリーだったかでは、日本に輸出するためのウニを養殖しているところがあったような気がします~。
2010/07/14 URL 編集
naokoguide
そう、私も最初はウォーターフォードつながりでタツノオトシゴを育てているのかな…なんて思ったくらいです。
全4回のドキュメンタリーも今日で最終回。今週は毎日、TV見なくちゃ~と忙しかったです(笑)。
2010/07/16 URL 編集