夏のアイルランドを旅していると、泥炭掘りをしている光景にしばしば出くわします。

泥炭は95%が水分。水路を作って水をはけさせます。コネマラ地方(Connemara, Co. Galway)にて
アイルランドの全国面積の約14%を占める泥炭。
アイルランドではこの土壌を、「やわらかい」という意味のアイルランド語で「ボグ(bog)」と呼びます。
古代の木の根や植物が、アイルランドの湿気のある気候で腐って体積したこの土壌。
何千年という年月をかけて作られた、アイルランドの貴重な天然資源です。
立方体型に切り出した泥炭は夏の日光で乾かされ、冬場の暖炉の燃料に。
掘るのも、乾燥したものを運ぶのも大変な重労働ですが、かつてはこれをしない限り、冬を生き延びることが出来なかったんですね。

今日の仕事を終えたのか…? 泥炭の中を道具を持って、意気揚々と歩く地元の農夫さん
泥炭掘りは、夏のアイルランドの伝統的な光景。
今では少なくなったとは言え、コネマラ(Connemara, Co. Galway)、メイヨー(Co. Mayo)、ドネゴール(Co. Donegal)などではまだまだこんな景色を見ることが出来ます。
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