記事一覧

『嵐が丘』をハイキング(ブロンテ姉妹ゆかりの地-英国)

先日イングランドをご案内させていただいた時に、ブロンテ姉妹のゆかりの地ハワース(Haworth, Yorkshare, UK)に滞在して、小説『嵐が丘(Wuthering Heights)』の舞台となった荒野をハイキングしてきました。

englandkiyomisan7
ハワース周辺にはハイキングのルートがいくつもありますが、嵐が丘へのハイクはなんと往復10キロ!

19世紀英文学史上にその名を大きく残すこととなったブロンテ姉妹ですが、彼女たちの父親は北アイルランドのカウンティー・ダウン(Co. Down)出身のアイルランド人。
(少々古い記事ですがこちらをご参照ください→ブロンテ父の故郷を訪ねる

一族はもともとカウンティー・ミース(Co. Meath)出身で、父方の祖父は地元ではよく知られた語り部だったそう。姉妹の文学的素養はそのあたりから来ているのかもしれず、アイルランドとのコネクションは見逃せません。

実際に作品が生み出されたのは、彼女たちが育った英国ヨークシャー地方の小さな町、ハワース。
これまでハワースに来ても『嵐が丘』の舞台とされる荒野の中の廃墟までは足を伸ばす機会がなくいましたが、今回は念願かなって『嵐が丘』の世界を堪能することが出来ました。

町の観光案内所で手に入れたWalking Mapを手に、荒野を目指して出発。
道中、こんなきれいな景色があったり、

englandkiyomisan10
谷間の貯水池

生まれたばかりの子羊にもたくさん出会いました!

arashigaoka3
とにかく…かわいい♪

englandkiyomisan4
谷の奥へ行くにつれて道はところどころ険しくなり、ハイキングとしてはなかなかの面白さ。犬を連れて歩く女の子たち

町から近い2キロほどのウォーキング・コースは以前にも歩いたことがあり、その時は8月だったため、ヒースの花が全開!
今回は残念ながら花はなく、まだ春浅い様子でしたが、それはそれで荒涼感があり、また別の味わいがありました。

howarth2008
2008年8月撮影。ピンクに染まる荒野にて

町から小一時間ほど歩き谷間を抜けると、ブロンテの滝(Bronte Waterfalls)、ブロンテの橋(Bronte Bridge)などと称される場所が。

englandkiyomisan6
ブロンテの橋。滝はこのすぐ脇に見えるのですが、しばらくお天気続きだったため、この日は水がほとんどありませんでした

そして何よりも感激したのが、ブロンテの椅子(Bronte Chair)。
姉妹(特に『嵐が丘』の作者のエミリー・ブロンテ)が荒野を歩く途中でここに座り、小説の構想を練った…と伝えられてる石です。

englandkiyomisan5
氷河の堆積物と思われる巨石がたくさん転がっている中、この石は本当に椅子型!看板を立てて「ブロンテの椅子です」とアピールするわけでもなく、知らなかったら全く見逃してしまいそうなくらい、そのまま自然にそこにあるのです。ここでエミリーやシャーロットがインスピレーションを得たかと思うと…感激でした♪

ここから丘の上までは、あともう一息。
上り坂で道は険しくなりますが、荒野の様子はますますそれらしくなっていくので、わくわくしてきました。

englandkiyomisan8
荒野の風を楽しみながら歩くキヨミさん

ついに到達した憧れの嵐が丘には、トップウィゼンズ(Top Withens)と呼ばれるファームハウスの廃墟がたっています。
小説の中の屋敷とは直接の関係はないようですが、このロケーションは『嵐が丘』の世界そのものであり、登場人物のキャサリンやヒースクリフを思わずにはいられません。

arashigaoka2
かつては立派なファームハウスだったことでしょう

arashigaoka3
ブロンテ協会により設置された碑には、「『嵐が丘』にゆかりのファームハウス。エミリー・ブロンテが小説に描いたアーンショー屋敷とは類似していないものの、荒野の舞台はおそらくこの丘であろう」といった趣旨のことが書かれていました

風もあまりなく、暑くも寒くもない、絶好のハイキング日和。
丘の上の廃墟を前に、大満足で一休みしているキヨミさんと私です。

englandkiyomisan11
本当に楽しいハイキングでした♪

この10キロの嵐が丘ハイクは、ループ状に歩けるので、同じ道は通らないんですね。
Walking Mapに書かれていたとおり、約3時間半で歩ききった私たち。
今度小説を読み直したら、この荒野の光景をありありと目に浮かべることが出来そうです。

その他に訪れたブロンテ姉妹ゆかりの地についても、折りをみてまたご紹介したいと思います。

コメント

ムーアの風を思い出しながら、エキウム、レッドホットポーカーの種をまきました。芽がでてくれるかなあ?アイルランドのブロンテ姉妹の父の生地とシャーロットの新婚旅行のルートを訪れたいという夢ができました。

アンドーさんへ

行きましょう、行きましょう!
シャーロット夫の実家Cuba Houseにも、アンドーさんと一緒に行きたいです♪

ハワースの記事、懐かしく読みました。

2007年、台風のためにハワース行きを見送ったのですが、いろいろ調べてハイキングもする予定で、すっかりその気になっていたせいか、ハワースの記事がとても懐かしく読めました。コメントを書くのが遅くなって申し訳なく思います。
計画を中断した頁にトラックバックさせてもらいました。

2ninn3kyakuさんへ

コメントありがとうございます!
次回はぜひ実現できるといいですね!

1996年に行きました。
懐かしい。途中で平仮名で方向を示す看板がありましたが、まだあるでしょうか?

NINJA300さんへ

ずい分前にアップしたものを読んでくださり、嬉しいです。
ひらがなの看板…あったような気もしますが、あまりはっきり覚えていません。

8月にヒースが満開の時にも行ったことがありますが、美しかったです。
また行きたい場所のひとつです。

コメントの投稿

非公開コメント

全ての記事を表示する

スポンサーリンク

お知らせ ☘

新刊のお知らせ
「絶景とファンタジーの島 アイルランドへ」(イカロス出版)5月29日発売

ikarosbook0517
アマゾン
イカロス出版サイト

イベントのお知らせ
秋のケルト市
10月9日(月/祝)浅草ライオンスタジオ

★トークショー「アイルランドの知られざるヒーロー/ヒロインたち」
イベント詳細&お申込みはこちらこちら

プロフィール

naokoguide

Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。2000年よりアイルランド在住。アイルランドでの生活、ガイド業を通してのさまざまな体験を皆さんと共有できたら嬉しく思います。最近の趣味はサーフィンとバラ栽培♪

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

月別アーカイブ