
聖ルチアに扮する女の子。金髪の髪にキャンドルの冠…まるで光の精のよう
クリスマスに関する行事は国によりさまざまなものがありますが、スカンディナビアの国々やイタリアでは、旧暦の冬至にちなんで12月13日を
聖ルチア祭としてお祝いするそうです。
それに合わせて、昨年に引き続き今年も、スウェーデン大使館の企画によるサンタルチア・コンサートがダブリンで開かれるというので、昨晩出かけてきました。

スウェーデンからやって来たAdolf Fredrik Youth Choirの皆さん。サンタルチア・コンサートでは定評のある少年少女合唱団だそうです
昨年はクライストチャーチ大聖堂で開かれたこのコンサート。ほとんど宣伝もしていないにも関わらず、教会に入りきれないほどの人が集まってしまったため、今年はより広いセント・パトリック大聖堂にて行われました。
全部で500席ほどあったかと思うのですが、コンサート開始時にはほぼ満席に。あちらこちらからスウェーデン語が聞こえてきて、まるでストックホルムかどこかにやってきたかのような気分。
まずは闇を象徴して、真っ暗な教会堂の方々から歌声が。それが徐々に教会後方に集合していき、今度は光をともした少年少女たちが闇を破って行進してきます。
主祭壇の前で次々に歌われる曲は、有名なイタリア民謡として知られる有名なサンタルチアをはじめ、クリスマスでおなじみのメロディーあり、中世音楽あり…と盛りだくさん。
キャンドル・ライトの中で聞く歌声はそれはそれは幻想的で、全身が光に満たされていくかのような神々しい気分になりました。

金髪に白い衣装の少女たち。まるで天使のよう♪
聖ルチア祭は光の聖女ルチアにちなむ祝い事ですが、もとは古代の歳時がキリスト教に取り込まれ、継承されてきたものです。そのあたりはハロウィーンの発祥やあり方と同じですね。
一年でいちばん夜が長くなるこの季節、このところほとんど毎日冬眠して暮らしていましたが(笑)、歌声とキャンドルライトの光で冬眠生活も明るくなったかも。

夜の聖パトリック大聖堂
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