
夕方4時半頃のクライストチャーチ大聖堂。空の色が冬の青でした
今日からキリスト教の国では、
アドベント(Advent=待降節)と呼ばれる期間に入りました。
クリスマスに向けてイエス・キリストの降誕を待ち望む期間で、通常クリスマスの4週間前の日曜日からクリスマス・イブまでがそれに当たり、クリスマスの準備期間でもあります。
アドベントの初日だった今日、教会に通いなれている友人に誘われて、クライストチャーチ大聖堂(
Christ Church Cathedral, Dublin7)で行われる特別な礼拝に参列してきました。
アドベントの期間はキャンドルが4本用意され、日曜日毎に1本ずつ火をともしていくのですが、今日はその最初のキャンドルに火がともされ、キャンドル・ライトで儀式が行われるというのです。

儀式が始まる前のクライストチャーチにて。ここはプロテスタント教会(聖公会)のため日々の礼拝への参列者は少ないのですが、今日は座席がほとんどいっぱいになるくらいの賑わいでした

これがそのキャンドル。キャンドルの色は3本が紫で、1本がピンク(または白)と決まっているそう。ピンクのキャンドルは「喜びの主日」と呼ばれる第3の日曜日用。ここでは真ん中に白いキャンドルがもう1本ありましたが、これはクリスマスになったらともすのでしょうかね~
始まる前に参列者全員に、本日のアドベント・プロセッション(The Advent Procession)の式次第とキャンドルが配られました。

キャンドルに落ちた蝋を受けるお皿がついているのが面白い~
儀式はそれはそれは幻想的で、司祭さんや聖歌隊の皆さんが衣装をつけて行列する様子は、まるで中世にタイムスリップしたかのよう。
12世紀の教会堂の中でのパイプオルガンの響き、聖歌の歌声、キャンドルの灯り…。今にも天使が降りてきそうな雰囲気でした。
聖歌も本当にたっぷり聞かせてもらえて、まるで無料でコンサートを聴いているような気分。
行列の動きは儀式にのっとったものなのでしょうが、私には参列者を楽しませるための余興のようにも見えました。
こういった教会行事は暮らしの中で大きな位置を占めていたことでしょうから、かつては人々の四季折々の大きな楽しみ・喜びだったことでしょうね。
この時期アイルランドではこういった儀式やコンサートが数多くありますので、本場でのクリスマス気分を味わうのに絶好のチャンス。
来週末はスウェーデンの聖歌隊によるサンタルチアのコンサートがあり、お勧めです♪(今年はセント・パトリック大聖堂にて行われます。詳細は
こちら)
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コメント
MM
・・・こういうことだったんですね。
コンサート、惹かれますがいけないかな。母を連れていきたいところです。聖歌は美しいですよね。
ビンセントさんのかごも、かなり惹かれます。
2009/11/30 URL 編集
naokoguide
コメントありがとうございます。
アドベント・カレンダー、夢がありますよね。クリスマスまで毎日ひとつずつめくっていく感覚は、日本でお正月まで「もういくつ寝ると~」と数えるみたいなものなのでしょうけれど。
2009/12/03 URL 編集