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  • 春とは程遠いような寒々しい雨の日曜日ですが、古代ケルトの暦の上では明日2月1日から春。「インボルク(Imbolc)」と呼ばれる日本の立春に相当する歳時で、古代ケルト語で「お腹の中(=ヒツジの妊娠)」とか「発芽」を意味するそうですから、ヒツジの赤ちゃんが生まれ、植物も芽吹き始めるとき…ということですね。現代のアイルランドでは2月1日は「聖ブリジッドの日」として知られています。ケルトの女神に由来するとされる聖ブ... 続きを読む
  • ランチ時に私のソーシャル・バブルである友人ディヴィッドより「例のパンケーキ注文するけど一緒にどう?」と連絡があり、喜び勇んで仲間入りしました。ディヴィッドが「人生最高のパンケーキ!」と絶賛する、ソーシャル・ファブリック・カフェ(Social Fabric Cafe, Stoneybatter, Dublin 7)のバターミルク・パンケーキです。レベル5の制限下で飲食店はテイクアウトのみの営業のため、注文しておいたものを私がピックアップし、... 続きを読む
  • ダブリンを舞台とした、アイルランド人による主演・脚本の大変素晴らしい作品がこの春日本でも公開されます!『サンドラの小さな家』(原題:Herself)2021年4月2日(金)、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開公式サイト→https://longride.jp/herself/ダブリンを舞台に、住まいを失った若い母親サンドラと2人の娘たちが、隣人たちと助け合いながら自らの手で小さな家を建てる物語。この困難な時代を... 続きを読む
  • そうなるだろうと思っていたので驚きませんでしたが…。昨日政府から新たな発表があり、大晦日に始まり、当初1月末までとされていたロックダウン(レベル5の制限)が3月5日まで延長されることに。北アイルランドが同日までの延長を先週発表したのを受け、日付を合わせたようです。新規感染者の数はピークを越えましたが、それでも12月初めに緩和したときの10倍ですから、まだまだ現行の制限を続けなくてはならないことは必至。入院... 続きを読む
  • 一昨日の『青い城』読書会で、アイルランドのことが話題になりました。愛する男性バーニイの賛辞を受けた主人公ヴァランシーが「ブラーニーの石にキスしたのね(Shure an' ye've kissed the Blarney Stone)」と言うシーンがあるから。以下、バーニイの賛辞を含む、該当シーンです。「月光と青いたそがれの光—その服を着ているきみのイメージだ。とてもいいよ。似合っているよ。きみはいわゆる美人じゃないが、魅力的なものをいく... 続きを読む
  • 今年最初の『赤毛のアン』仲間とのオンライン読書会は、モンゴメリの隠れた名作『青い城』で幕開けとなりました。※関連過去ブログ→『青い城』のバーニイは「ティン・リジィ」に乗っていた/『青い城』の「レディ・ジェーン」はモンゴメリ自身の愛車『青い城』はオールド・ミスと揶揄され自分は不幸だと嘆く29歳の女性ヴァランシーが、余命宣告されたことで一念発起し、人生を変えていく物語。「愛されたい」と願うばかりだった彼女... 続きを読む
  • 3度目のロックダウン(レベル5の制限)も3週間が過ぎ、新規感染者数がやっと横ばいに転じ始めました。年末からの累計があったといは言え、日々の数字が7000、8000…になった日もあったことを思えば、今や2000人台まで減少し、ここ数日それを維持しているのはロックダウンの効果が現れ始めたということでしょう。一時は20%まであがった過去2週間の陽性率も、10%ほどまで減少しました。とは言え、地域によってはいまだ増加している... 続きを読む
  • 画家/絵本作家の安野光雅さんが、クリスマスイヴに94歳でお亡くなりになられたと先日報じられましたね。私は安野さんの絵本を持っていた記憶はないのですが、『ふしぎなえ』も『旅の絵本』も身近で親しんでいましたから、おそらく学校や図書館など子どもの目に触れるところに常にあったのでしょう。『旅の絵本』は大好きで、まるで魔法の国をのぞくような気持ちでページをめくっていたことを思い出します。記念切手にもなっていま... 続きを読む
  • アメリカ大統領の就任式、滞りなく終了しましたね。式の中継や、それに続く一連のニュースを見ていましたがバイデン大統領のご先祖の出身地であるアイルランドでは、アメリカ、アイルランドそれぞれにいる親戚の方に中継をつなぐなどして「アイルランド系の新大統領誕生」を祝賀ムードで迎える報道でした。北西部メイヨー州バリナ、そして北アイルランド国境に隣接するラウス州クーリー半島にご先祖のルーツを持つバイデンさんは、... 続きを読む
  • 始めに申し上げますと、正確には噛まれかけた、というだけで、外傷なし。ランニング中にすれ違った巨大ブルドッグが飛びついてきて、私のTシャツに噛みついたのです。飼い主がすぐに綱を引いたため大事には至らず。でも、Tシャツが引きちぎられた~。しかもこれ、クリスマス・ランの賞品Tシャツなのに…(涙)。思い切り、穴開けられた~犬に飛びつかれる、または、飛びつかれそうになることってよくあるけれど、噛まれたのは初めて... 続きを読む
  • 週末の読書会に合わせて読み返したモンゴメリ作の『青い城(The Blue Castle)』。そこに出てくるアイルランドのことについてご紹介しようと思っているのですが、その前に、一昨日に書いたアイルランド出身のロック・バンド名の由来とも言える「ティン・リジィ」が言及されていたことについての後日談です。(バンドのティン・リジィのことではなく車のこと)『青い城』の執筆・出版当時のモンゴメリの日記を読んでいたら、バー二... 続きを読む
  • 本日の信濃毎日新聞に、新型コロナ禍でのアイルランドのクリスマスから年始にかけての様子を寄稿させていただきました。信濃毎日新聞・朝刊 2021年1月18日(地元在住の知り合いの方が朝いちばんで紙面のコピーをお送りくださいました、ありがとうございます!)※関連ブログ→ダブリン湾の初日の出(2021年元旦)昨年5月の新型コロナ事情、続いて10月には長引く制限下での暮らしの様子を書かせていただきました。故郷信州の皆さんに... 続きを読む
  • パンデミック禍に始まった『赤毛のアン』仲間とオンライン読書会。アン・シリーズ全10冊を読み終え、同作者のアン以外の作品も読み進めることになりました。その第一冊目が『青い城(The Blue Castle)』。新年最初の読書会を来週末に控え、実に20年ぶりくらいに再読したところ、あまりの面白さに夢中になり、あっという間に読み終えてしまいました!『青い城』は1926年、作者モンゴメリが52歳になる年に出版された長編小説です。... 続きを読む
  • すべての国と地域からのアイルランド入国者にPCR検査の陰性証明の提出が義務づけられることになったと、先日のブログでお伝えしました。本日より施行されますが、提示できない場合は犯罪扱いとなり、2500ユーロ以下の罰金または6カ月以内の禁固刑が科せられるとか。もはや新型コロナウィルスを持ち込むことは、人の命や健康を脅かす無責任な行動…との認識なのでしょう。現状では当地はロックダウン中ですし、日本も多くの地域で緊... 続きを読む
  • ブレグジットの影響が次第に目に見えて現れてきました。昨年末、期限ギリギリでなんとか離脱協定に合意し、1月1日(時差のためアイルランド、イギリスでは12月31日23時)よりイギリスは正式にEUを離脱。アイルランドにとって安全上の懸念事項として重くのしかかっていた北アイルランド国境に税関を設ける事態は二転三転しつつも回避され、1998年の北アイルランド紛争終結時の和平協定を死守。よって、北アイルランドはEU単一市場に... 続きを読む
  • 【1/14】PCR検査の陰性証明提示について一部、情報を追記しました。レベル5の制限(ロックダウン)に入って2週間。一昨日を境に新規感染者の急増に歯止めがかかり、過去14日間の陽性率がわずかに20%を下回り始めました。入院患者数はまだ増加し続けているものの、勢いがほんの少し和らぎ、医療機関はギリギリのところでやっている…と報じられています。これ以上ひっ迫しないことを、ただただ願うのみです。ここまで気を付けてきた... 続きを読む
  • 今日は日本の大学生の皆さんに、アイルランドのことをお話させていただきました。過去数回にわたり当地をご案内をさせていただき、その後も交流させていただいている滋賀大学教授の真鍋晶子先生。大好きな真鍋先生の講義にお招きいただき、アイルランドの古代遺跡やニューグレンジのこと、新型コロナ禍におけるアイルランドの取り組み、ブレグジットのアイルランド/北アイルランドへの影響…と、古代の歴史から現在の政治経済まで... 続きを読む
  • 秋から冬にかけての2度目のロックダウンで第2波を抑え込んだアイルランドは、12月初旬、人口100万人当たりの新規感染者数がEU最小値となり、感染対策の優等生でした。ところが、クリスマスの緩和を経て第3波に見舞われ、3度目のロックダウンに突入した今、優等生からまったくの劣等生に転落。同数字は今やEUどころか、世界最高値を記録してしまったと昨日報じられたのです。過去2週間の人口100万人当たりの新規感染者は約1400人。... 続きを読む
  • 今週は日本の大学生の皆さんにリモートで講義させていただく機会をいただき、週末からその準備をしています。パワーポイントで講義内容を作りながら、家のあちこちから香ってくるヒヤシンスの香りをを楽しんでいます。年末に買ったものをばらして植え替え、家の中に分散して置いたのが次々咲き始めたのです。子どもの時にした水栽培を思い出して、ギネスのパイントグラスでやってみました。ヒヤシンスは首がのびるので、この高さの... 続きを読む
  • 近所のカフェ、ダディーズ(Daddy's, Rialto, Dublin 8)に週末だけの特別メニューがあることは以前から聞いていました。※過去ブログ→行列ができる近所のカフェ、ダディーズ(2020年11月)その名もクロワッサン・プディング。複数の友人から、クロワッサンと名がつくけれどカタチはクロワッサンじゃなくて、ハニーがかかっていて、ベーコンがのっていて、チョコレートの味もする…と聞けば聞くほどよくわからないのですが、皆が口を... 続きを読む

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アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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2023年12月2日(土)東京すみだ
2023年12月3日(日)所沢
ケルティック・クリスマス会場にて
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滋賀・彦根にて講演!ブログ参照
2023年11月28日(火)
12:50~ ※オンライン参加可
「緑の島アイルランドの魅力」 詳細はこちら

岡山市にて講演!ブログ参照
2023年12月9日(土)
10:45~/13:00~
「モンゴメリ作品をケルトで読み解く」 詳細はこちら

東京・アイルランド大使館にて講演!ブログ参照
2024年1月12日(金)
10:30~/14:00~
「アイルランドの集い~北アイルランドを中心に魅力を語る~」
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東京・銀座にて講演!ブログ参照
2024年1月14日(日)
13:30~ ※オンライン参加可
「アイルランド春夏秋冬の魅力」
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