今日は『赤毛のアン』仲間とのオンライン読書会。パンデミック中の2020年に始まり、今回で34回目!はじめは週いちだったのが2週間に一度になり、1ヶ月に一度になり、今は2ヶ月に一度…と頻度は少なくなりましたが、かれこれ3年以上もモンゴメリ作品を毎回1冊づつ読み、読後の感想や疑問点などをみなでシェアし合うということを続けています。今回のお題は『マリゴールドの魔法(Magic for Marigold)』(1929)。エミリー・シリー...
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すっかり間があいてしまいましたが…。『エミリー』とアイルランド① カッシディ神父と妖精レプラコーン(2022年2月)に続く、モンゴメリ作『エミリー』におけるアイルランド・ネタその2です。『エミリー』/『可愛いエミリー』(原題:Emily of New Moon)にはケルト神話が背景にあるのでは…と思われるくだりが数か所ありますが、そのひとつがこちら。10月のニュームーン農場で、秋の夜長にエミリーといとこのジミーさんが昔風の大...
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先日、モンゴメリ作『エミリー(Emily of New Moon)』について想うことをつづった中で、『エミリー』にはモンゴメリ作品における「ケルト性」が存分に発揮されているとお話しました。そんなことも含めて、作中の「アイルランド・ネタ」をピックアップして何回かに分けてご紹介しようと思います。(引用はすべて『エミリー』モンゴメリ作、神鳥統夫訳、偕成社文庫より)アン・シリーズを含むモンゴメリ作品には「妖精」の言及が多...
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今年最初の『赤毛のアン』仲間とのオンライン読書会は、『ニュームーンのエミリー(Emily of New Moon)』(1923年出版)がテーマでした。作者モンゴメリがアン・シリーズがひと段落して、というより、意思に反して10年以上もアンのその後…を書き続け、さすがにうんざりして(笑)、やっと次の主人公を世に出せる!と喜び勇んで発表した「ニュームーン・シリーズ」3部作の一作目。日本語版は『可愛いエミリー』(村岡花子訳、新潮...
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パンデミック初期に始め、かれこれ1年半近く続けている『赤毛のアン』仲間とのオンライン読書会。ここ数ヶ月、ほかのことで忙しかったり、用事があったりでちゃんと参加出来ないことが続いたので、久しぶりの「キンドレッド・スピリッツ(腹心の友)」との会話に心躍りました。本日のお題は、『ストーリー・ガール(The Story Girl)』。1911年出版、作者モンゴメリが結婚してカナダ本土に移り住む前、故郷のプリンス・エドワード...
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『赤毛のアン』仲間との週末のオンライン読書会に向けて、『銀の森のパット(Pat of Silver Bush)』を再読しました。モンゴメリ作品の中でも大好きな一作。大人になってあらためて読み返したら、アイルランド・ネタ満載であったことにあらためて気が付き、びっくりさせられた作品でもあります。物語の舞台はほかの多くのモンゴメリ作品同様、カナダのプリンス・エドワード島ですが、銀の森屋敷に3代にわたり仕える家政婦ジュディ...
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先日、『丘の家のジェーン(Jane of Lantern Hill)』を再読していたら、主人公のジェーンがなんとアイリッシュ・シチューを作るくだりがありました。モンゴメリの有名な別作品『赤毛のアン』では、アンは少女のときから家事や庭仕事を仕込まれて育ちますが、厳格な祖母のいる格式ある都会の家で育ったジェーンは、掃除や料理は使用人がすることとされ、したくてもさせてもらえません。ところが、プリンス・エドワード島の片田舎で...
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今日は悪天候をいいことに、終日家にこもって読書。今週末の『赤毛のアン』仲間とのオンライン読書会のために再読していた『丘の家のジェーン(Jane of Lantern Hill)』を読み終え、あとで調べようとページの端を折り曲げておいた箇所をチェックしたり、作者モンゴメリの執筆当時の日記や伝記に目を通したりして、モンゴメリ・ワールドに浸り切って楽しみました。昭和35年の初版からおそらく改訂されていないであろう日本語訳が、...
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週末の読書会に合わせて読み返したモンゴメリ作の『青い城(The Blue Castle)』。そこに出てくるアイルランドのことについてご紹介しようと思っているのですが、その前に、一昨日に書いたアイルランド出身のロック・バンド名の由来とも言える「ティン・リジィ」が言及されていたことについての後日談です。(バンドのティン・リジィのことではなく車のこと)『青い城』の執筆・出版当時のモンゴメリの日記を読んでいたら、バー二...
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