週末の読書会に合わせて読み返したモンゴメリ作の『青い城(The Blue Castle)』。そこに出てくるアイルランドのことについてご紹介しようと思っているのですが、その前に、一昨日に書いたアイルランド出身のロック・バンド名の由来とも言える「ティン・リジィ」が言及されていたことについての後日談です。(バンドのティン・リジィのことではなく車のこと)『青い城』の執筆・出版当時のモンゴメリの日記を読んでいたら、バー二...
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パンデミック禍に始まった『赤毛のアン』仲間とオンライン読書会。アン・シリーズ全10冊を読み終え、同作者のアン以外の作品も読み進めることになりました。その第一冊目が『青い城(The Blue Castle)』。新年最初の読書会を来週末に控え、実に20年ぶりくらいに再読したところ、あまりの面白さに夢中になり、あっという間に読み終えてしまいました!『青い城』は1926年、作者モンゴメリが52歳になる年に出版された長編小説です。...
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一昨日『アン』仲間とのオンライン読書会があり、今回のテーマは『アンの愛情(Anne of the Island)』(以下、『愛情』)でした。私がアン・シリーズ中、『赤毛のアン』に次いでもっとも多く読んでいると思われる一作。読みながら、ああこのセリフ知ってる!という場面が実に多く、人生のモットーとしているアレコレは『愛情』のウケウリだったのね、と出典を忘れて我が血肉となっていたことは自分でも驚くほどでした。シリーズ3...
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パンデミック禍に始まったアン仲間とのオンライン読書会も、8回を数えるまでになりました。4月の開始当初より参加人数も増え、本日は東京、千葉、神奈川、静岡、名古屋、高崎、トロント、そしてダブリン…と時間も空間も越えて10名が集い、にぎやかに『アン』談義に花を咲かせました。前回の『赤毛のアン』に続き、今日はシリーズ第2作目の『アンの青春(Anne of Avonlea)』。村の小学校教師となったアンのさらなる活躍と冒険(失...
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明日のアン仲間とのオンライン読書会に備えて、今週はアン・シリーズ第2作の『Anne of Avonlea(アンの青春)』を再読していました。このところアン・シリーズを原書で読み返していますが、目で追っているだけだとどうしても読み飛ばしがあったり、集中力がふっと立ち消えたりするので、音読を心掛けています。これをすることにより、作者モンゴメリの美しい文章の響きやリズム、まるで舞台劇が目の前で繰り広げられるかのような臨...
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『赤毛のアン』をベースに、カナダCBCとネットフリックスが共同制作したドラマシリーズ『アンという名の少女(Anne with an "E")』が、9月6日(日)夜11時よりNHK総合で放送されると聞き、ついに私もネットフリックスで視聴しました。私のアン好きはアイルランド人の親しい友人たちの間でも知るところとなっているので、2017年の本ドラマ配信時より「ナオコ、当然見てるでしょ」と言われ続けてきました。主役のアン役を演じたエイ...
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アン仲間とのオンライン読書会も7回を数え、本日のお題はアン・ワールドの始まりの書『赤毛のアン(Anne of Green Gables)』でした。1908年出版、カナダ、プリンス・エドワード島に住む、当時ほぼ無名であった女流作家L.M.モンゴメリによる初の長編小説。執筆当初いくつかの出版社に持ち込むも断られ続け、屋根裏にしまい込まれそのままお蔵入りしたかもしれなかったのに、ひとたび出版されるやベストセラーに。続編が次々書かれ...
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新型コロナ禍に始めた『赤毛のアン』のお仲間とオンライン読書会も早くも5回目となり、今回のお題はアンの新婚時代の物語『アンの夢の家(Anne's House of Dream)』でした。東京、神奈川、群馬、静岡、名古屋、そしてダブリン…と総勢9名がオンライン上に集い、久しぶりの再会とおしゃべりを楽しみました。前回から一か月以上あり時間があったので、原書で読み始め、半分過ぎたところで間に合わないかも…と翻訳を読み進め、最後の...
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『アンの娘リラ』に出てくるアイルランド・ネタ① 「アイルランド人のノミ」とは?…に続き、第2弾です。この話は2003年5月、なんと今から17年も前になりますが、私が中学生の頃から入っている『赤のアン』の会の通信に投稿し、メンバーの中で原書を調べ合ったりして盛り上がった話題です。当時の投稿エッセイをもとに、『アンの娘リラ(Rilla of Ingleside)』に出てくる「ティペラリーの歌」について考察します。第一次世界大戦下...
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付箋のびっしりついた愛読書を傍らに。スーザンが作るのとはちょっと違ってしまったけれど…毎回のオンライン読書会に合わせて、物語に出てくるお菓子を作るのが恒例になってきました。今回のお題は『アンの娘リラ(Rilla of Ingleside)』。お料理を習い始めたばかりのリラが高望みして挑戦して失敗し、「窯からひらめのように平たくなって出てきた」シュークリーム(cream puffs)にトライしてみようかと思ったけれど、きっと私も...
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明日のオンライン読書会に向けて、ここしばらく『アンの娘リラ(Rilla of Ingleside)』を読み返していました。アン・シリーズ最終作で、アンの6人の子どもたちの中の末っ子リラが主人公。牧歌的な少女時代を過ごしたアンとは違って、第一次大戦禍で青春を送ることになったリラの成長を軸に、戦時下の人々の暮らしや心情が見事に描かれています。涙なしでは読み進めることの出来ない、シリーズ中特に好きな一作。明日の読書会でア...
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