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コロナ禍3年目の夏に想う

コロナ禍となって3度目の夏。ワクチンもなく、ただただ感染を恐れ他者との接触を避けて近所で過ごしていた日々が遠い昔のことのよう。マスク義務もなくなり、朝夕の交通渋滞も元どおりになって久しく、街の様子を見る限りはこの2年間がなかったかのようです。
とは言え、医療ひっ迫への懸念や人手不足、メンタルな問題など世の中はコロナ禍の後遺症をかかえ、それに加えて戦争、エネルギー貧困、物価高、ことアイルランドにおいては北アイルランド議定書をめぐるイギリスとの関係が取り沙汰される日々。(イギリスがEU離脱に当たり合意した議定書を一方的に破棄する法案を発表、アイルランドの経済及び、北アイルランド和平に暗雲…)

私自身の生活もコロナ禍で大きく変わりました。それまでの約20年間、私の夏は、休みなくガイディングしながらお客様をご案内してアイルランド島をぐるぐるツアーし続けるというものでした。それがコロナ禍初年度の「長い夏休み(←失業)」を経て、昨年から月~金で会社(工場)に通う生活が始まり、今に至っています。
半導体の製造工場での日英通訳の仕事。防護服を着てヘルメットをかぶり、クリーンルームに入るのが日常となりました。これまで興味もなければ、触れる機会もなかった巨大なテクノロジーの現場を目の当たりにし、日々驚きの連続。
世界各地を訪れ、たくさんの人に会ってきたつもりだったけれど、こんなに身近にまだまだ未知の世界があり、コロナ禍以前のルーティンではおそらく袖を触れることもなかったであろう人たちと一緒に仕事をすることになるとは、人生って本当にたくさんの曲がり角があって、その先に何があるかわからないものだなあと少なからず感動を覚えます。
そして1年も通い続ければ、専門的な知識ゼロの私でもエンジニアリングの「エ」くらいは身につくもの。初めは暗号レベルだった職場での会話も、今では言語に聞こえるようになりました(笑)。

ツアーの仕事もポツポツ入り始め、この夏は2足、いや3~4足のわらじを履いている状態。なんだか忙しいです。ある程度予想していたことですが、この、本業が回復しかけのアイドル期間を回していくのがいちばん大変かも。
制限が緩和され世の中が動き出しても、世界の平和と安全に支えられて成り立っている海外旅行産業が元通りになるのはいちばん最後。もしかしたら「元通り」にはならない可能性も視野に入れて、いろいろなことをして暮らしを立てていかなくてはならないだろうなあ、とコロナ禍2年目の頃からおぼろげに感じていたことが、今まさに現実となっています。
仕事はある時にしかないので、アリとキリギリスのアリをお手本にせねば…と自分を鼓舞するのですが、やっぱりキリギリスの方が断然楽しそう。いやいやそれでは泣きをみることになりますよ、と10年後の自分を妄想で呼び出し𠮟咤激励するの術…がバカバカしいようですが意外に使えます。齢50年にして将来を考えようになり(これまではすべて直感)、まさにコロナが私を大人にしてくれた!(←遅すぎ・笑)

ちなみにコロナウィルスですが、ワクチンに負けじと必死なようで、なかなかしぶといですね。
報道によると、アイルランドにおける新規感染者数は若干の増加傾向にあるようですが、再び制限を導入するほどではないとのこと。
これまで感染を免れてきた私の近しい友人知人も、ここ1~2月でほとんど皆感染しました。今週は職場のチームの半数が感染中、いちばんの仲良しも感染中。幸い皆、軽症で良かったのですが、ウィルスは生き残りをかけ、まだかかっていない人をシラミつぶしに探しにかかっているよう…。
こうなってくると、今やかかったことのない人の方が少数派。子どもの頃、いとこたちとかくれんぼをしていて、ずっと探されずにそのまま忘れられたことがありました。今ちょっとそんな心境…(笑)。
こんな軽口をたたけるようになったのも、コロナが死に至る恐ろしい病ではなく、共存可能なインフルエンザ並みの感染症になってきたということですね。まあ、明日にも私も鬼に見つかって観念するかもしれませんが。

naryroses2ndblooming0622
我が家のバラは一番花の盛りを終え、早いものは2番花を咲かせ始めました。1番花より小ぶりだけど、その分美しさが凝集されているかのようなメアリーローズ♪
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コメント

Jun

次のわらじ
 次の”わらじ”は、「絶景とファンタジーの島 アイルランドへ」の第2弾出版でお願いします。アイルランドの日本語のガイドブックは、他の欧州諸国より少ないです。日本の小さい書店にないことも珍しくありません。アイルランドには、まだまだ魅力的な地域がありますよね!(個人的には特集としてStonefortや古城が面白いと思っています)
 よろしくお願いします😃

naokoguide

Re: 次のわらじ
Junさん、嬉しいコメントをありがとうございます!
私もそのわらじはぜひ履きたいのですが…。なかなか出版元の方が…。Junさんのお言葉で励まされました、またプレゼンしてみます!
石の砦や古城ですね、ありがとうございます♪
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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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「絶景とファンタジーの島 アイルランドへ」(イカロス出版)
おかげさまで重版
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福岡市にて講演!
2022年4月24日(日)14:00~

★『赤毛のアン』に見るケルト
→終了、ありがとうございました!

東京「春のケルト市」にて講演!
2022年5月3日(火祝)11:00~

★牛とジャガイモと移民の歴史
→終了、ありがとうございました!

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